それゆけ!魂SUPER POTENTIALと仲間たち
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それゆけ!魂SUPER POTENTIALと仲間たち』~魂SUPER POTENTIAL のホームページへようこそ!
このページは魂S.Pチーム員の思い出のコーナーです。
MEMORY~思い出
魂S.Pと仲間たちの貧しく(?)も楽しかった日々
思い出その4 とある金曜日の夜の巻
とある金曜日(土曜日だったかな・・・)サーキットへ行くため、創設者のアパートでナベ(魂S.Pの
ライダー)と待ち合せたいたのだが、いつまでたってもナベが来ない。
タバコを一服・・・、また一服・・・、そしてさらに一服。ん~、なにしてんだろ、あいつ。さすがに
待ち合せ時間から2時間近くたつとさすがの創設者も頭に来たのを通り越して心配になってきた。
ナベの自宅に電話してみても呼び出し音がするだけで誰も出ない。
近くまで来ているならトランポに装備しているパーソナル無線で繋がるかもと、ナベのニックネームを
呼んでも返答がなく、しまいには近くを走ってるトラックの運ちゃんとたわいのない話をする始末で、
俺は何してんじゃ!!!!
まだ携帯電話が普及する前で連絡の取り用がなかったので、余計なことばかりが脳裏に浮かんでくる。
ナベの野郎、俺をおいて先に行っちゃったんじゃね~のか。とか、もしかして16号バイパスで事故っ
ちゃってたらどうしよう・・・とか、あっ、あの野郎、もしかして女とどっかにしけ込んでんじゃね~
だろ~なぁ・・・とんでもねぇ~奴だ。ったく。
てな感じでさらに時間が過ぎ、だめだ、もう我慢できねぇ、先に行っちゃお!
とその時だった。「ブォ~ン、ガラァガラァ・・・・」と外からナベのホミ子さんのエンジン音。
(ナベのトランポにはホミ子さんという名前がついていた)
おぉ~、やっと来たかよぉあいつはほんとにもう~~~。と一言ナベに文句を言おうとホミ子さんに
近づいていったのだが、おもむろにナベがホミ子さんから降りてきて、こんなことを言ったのだ。
「いやぁ~、参りましたよぉ~もう、ほんとぉ~・・・」
と悲しそうな声。バカたれが!参ったのはこっちだっちゅ~に!
「お前ナァ、今何時だと思ってんだよ。ったくぅ~」
「大変だったんすよぉ、マジで~」
「なにがぁ?お前ど~せまた女だろぉ~?」
「違いますよぉ~、16号バイパスでおまわりに捕まっちゃんたんですよぉ・・・」
「マジで~!?何?スピードかよ?」
「そぉ~なんすよぉ。参りましたよ・・・」
「ゲェ~!そりゃマジィ~じゃん!で、何キロオーバーで捕まったんだよ!?」
「30キロオーバーですよぉ~・・・、だから土下座しまくりましたよぉ・・・」
「ゲゲゲのゲェ~!免停じゃん!そりゃ土下座したって無理だろ~
            16号は覆面いるから気をつけろって言ってたじゃんか!」
「だから、土下座しまくったんですよ・・・なかなか許してくれなくて・・」
「当たり前だろ!」
「だから地面に頭をつけて土下座して・・・頭を上げろって言われても上げなかったんすよぉ。」
「もう、しょうがないだろそこまでしたって・・・」
「だから、パトカーの中でも正座してました・・・」
「・・・・・」
  ん?なんか言葉のキャッチボールが成立していないような気がする。
  意味がわからん・・・。土下座したのはわかる。正座したのもわかる。
  で切符切られた・・・。
  じゃねぇのか・・・。
「あのさ、切符切られたんだろ?ちょっとみせてみぃ。」
「ありません。」
「?・・・・????・・・・いや切符だよ、切符!違反切符!赤切符!・・」
「だからありませんって・・・。」
「・・・?お前さぁ、切符切られたんだろ?見せろっつってんだよ!」
「・・・へ?ないすよ。」
「へ?じゃねぇ~よっつ~か意味がわからん!!!もう一回説明せぇ!!」
  とこんな会話がしばらく続いたのだが、同じ様なやり取りなので省略させていただく。(笑)
  で、どういうことなのかというと、まずナベは16号バイパスを80キロで走行中、側道から出て
  きた埼玉県警の交通機動隊の覆面パトカーに追尾され30キロ速度超過の違反で停止させられた。
  ナベはすぐさま車を降り、ホミ子さんの後ろ(パトの前)でおまわりさんに話しかけられる間も
  なく土下座しこう言ったのだった。
『申し訳ありませんでした!急いでいたものですから!本当に申し訳ありません!!
           僕、免停になると仕事がなくなるんです!本当に申し訳ありませんでした!!』
  皆さんもテレビのなんちゃら警察24時という番組を見ていてご存じと思うが、こんなこと言ったって
  普通おまわりさんは許してくれませんね。(笑)
  そのおまわりさんは、ナベをとりあえずパトカーに乗せようと
『いいから顔を上げなさい。とりあえずパトカーで話を聞こう。免許証持ってるよね?』
  と言ったらしいのだが、ナベは頭を地面に擦り着け
『本当に申し訳ありません!本当に申し訳ありません!僕、仕事できなくなっちゃうんですぅ!!
     パトカーに乗って免許見せたら切符切りますよね?勘弁してください!お願いします!』
  てな感じで食い下がった。(約30分位らしい)
  しかし、おまわりさんも馬鹿じゃないので(笑)こんな奴たくさん見てきている筈で、免許を持っ
  てるかどうかは確認させてもらわないと困るということで、なんとかナベをパトカーの中へいざな
  ったのだった。後部座席に乗せられたナベはシートの上に正座し、なおも抵抗したらしい。(笑)
  お巡りさんが
『じゃあ、免許証見せてくれるかな?いいから足をくずしなさい。』と言うと、
『できません!免許証見せたら切符切りますよね?だったら見せられません。本当にお願いします
         勘弁してください!急いでたもんでついスピード出しちゃったんです!』とナベ。

『急いでいたっていうけど、お宅はどこに行くのに急いでいたのかな?』と聞かれると、
『オートバイのレースをやっていまして、これから東北のサーキットに向かうところで、人と待合
         わせをしていたもので、つい急いでしまって・・・。本当に申し訳ありません!』
  と答えたらしい。そのときおそらくお巡りさんはこう言ったに違いない。
  『サーキットを走っているんだったら、スピードはサーキットで出しなさい』と(笑)。
  その後、正座したままパトカーの中で約30分経過し、おまわりさんはしびれを切らしたのかこう
  言ったのだった。
『まずは切符を切る切らない別にして免許証を見せてください。お願いします。本当にあなたが
   免許証を持っているかどうか確認させてください。』
『じゃ、じゃぁ免許証見せますんで切符は切らないで下さいよ!お願いします。本当にお願いします!
        おまわりさん!! 切符切られたら僕、会社をクビになっちゃって生きていけません。』
(ここまで来るとどっちの立場が上なのかわからなくなりますね・・・笑)
 免許証を渡し、おまわりさんが無線で照会センターで免許証の内容を確認後免許証をナベに返してこう
 言ったのだった。
『君みたいな人はあまりいないよ。でも次回は切符切るよ。君の車は忘れないからね。あのバンの
   中にバイクを乗せているのかい?』
『あ、ありがとうございます!!!本当にありがとうございます!!!はい!あのバンにバイクを乗せてい
  るんです!』とナベ。
そしておまわりさんはこう言った。
『そうかい、君は速いのかい?それとも速くなりそうかい?』
『はい、絶対速くなります!!!』とナベが言うと、
最後におまわりさんが言った言葉が
『ははは、だいたいそういう奴は速くなれないな・・・』だったそうだ(笑
ということで、ナベは切符を切られずに放免されたのだった。(普通ありえねぇ~ですハイ)
しかし事実ではあるがこれは昔の話なので、これを読んだ方々はマネをせず万が一違反をしてしまった
ら素直におまわりさんの説教をありがたく聞いて、切符を切られてくださいね。(笑)
そんなこんなで創設者とナベは2台揃っていつものようにサーキットへ向け、夜中の国道4号を北へと走
らせたのだった。

SUPER PRIVATE LOCAL ROAD RACE TEAM 【魂 SUPER POTENTIAL 】 since 1983

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